美術学部絵画学科版画
OZAKU, Seishi
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研究業績
研究業績
[研究発表]
木によるリトグラフ
 リトグラフ(石版画)の技法をより表現豊かなものに高める一方、これを木版画の様に日本の風土に根付かせ日本の義務教育の場にまで下ろせる様な技法にする事をめざしている。そのために版材をより身近な木にして製版を簡素化し安定度を高め、プレス機に頼らなくてもバレンの使用もしくは足刷りでも出来るような工夫をしていきたい。その事により明治時代に先輩たちが興した創作版画の木版画中心であった運動にリトグラフもようやく仲間入り出来るのではないかと思っている。

銅箔キャンバスによる油画
 油画は明治以後、本格的に導入し制作されてきたが、日本の風土の中に根付いたとは思えない。それはヨーロッパは夏が乾季であるのと比べて、日本は湿度が高いという決定的な違いを材料や技法上からも克服出来ない事だと考えている。湿度により収縮を繰り返す麻のキャンバスから、熱膨張率が油絵の具とほぼ同じである銅に着目して銅箔キャンバスをつくった。
 キリシタンバテレンが我が国に教え広めるために持ち込まれた聖画が銅の上に描かれた油画だった。それが400年以上たった現在、内部からの崩壊を免れているのを見ると油画を日本の風土に根付かせるひとつの手段であるのではないかと考えている。

[社会活動]
木によるリトグラフの普及
 数年前から東京都教育委員会の指導の下に、小・中学校の先生達を集めてこの木によるリトグラフの普及に努めている。クレヨンで描ける事、足で踏む事で刷り取れるという身体をいっぱいに使える事で子供達に喜んで受け入れられている様だ。今回から指導要領にも取り入れられたのを期に普及する事だろう。